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クロアチアvsトルコの感想。

ユーロ準々決勝、クロアチアvsトルコ。
よく考えたら「W杯3位経験チームダービー(クロアチアは98年、トルコは02年)」なんだな。どうでもいい話だが。

試合は両チームともにボランチとDFラインが集中した守りを見せて、
決定機がなかなか作れない。
そんな中、19分にスルーパスから抜け出たクロアチアMFモドリッチが絶好のパスを出すも、FWオリッチのシュートはバー直撃。結果として、これが最後まで響いた。
この後は両者ともに集中した守備を見せ、前半は0-0で終了。

後半も引き続き集中した守備が続く。
39分にはクロアチアが絶好の位置のFKを獲得し、MFスルナのFKはきっちり枠を捕らえたが、トルコGKリュストゥの渾身のセーブに阻まれる。
その後もクロアチアに惜しいシーンがいくつかあったが決めきれずに0-0のまま後半も終了。今大会初の延長戦に突入する。

延長戦の前半は一転してトルコペース。
FWトゥンジャイのいいシュートもあったが、惜しくも枠を外れた。
後半もロスタイムに突入しようかという15分、クロアチアが右サイドから崩すもボールがこぼれ、GKリュストゥがキャッチに行こうとした所をかっさらったのはクロアチアMFモドリッチ。すぐに反転しクロスを上げ、途中出場のFWクラスニッチが頭で押し込み、ようやくようやくの先制点!
これはさすがに決まったと思った。誰もがそう思っただろう。

しかし“逆転のトルコ”は諦めていなかった。
その後のプレーで、トルコがオフサイドを取る。GKリュストゥがすぐさまロングキックを蹴る。
この時、クロアチアのビリッチ監督は選手交代をアピールしていた(最後の1枠が残っていた)が、スルーされてしまった。
ロングキックはトルコFWシュンテルクに収まり、振り抜いたシュートはクロアチアゴールに
突き刺さる!
なんとなんとの同点劇である。そのまま試合は終了。PK戦にもつれこんだ。

PK戦はそれまでの熱戦が嘘のようなあっけない幕切れだった。
クロアチアが3人外して万事休す。4人蹴って1人しか入らないのではどうしようもない。
トルコは3人蹴ってみんな成功し、3-1で勝利した。

それにしても凄まじい試合だった。
「トルコの執念がクロアチアを上回った」というのは安易な書き方だが、他に言葉が見つからない。普通、延長戦の後半ロスタイムで先制されたら心が折れそうなものだがなあ。
ただ、クロアチアは先制ゴール時に喜びすぎて気が抜けてしまったというのはあるかもしれん。その後に追い付かれてしまった時点で、PK戦の結果は見えていたのかも。

というわけで応援してきたクロアチアはここで終了となってしまった。
「お前が応援したから負けたんじゃねえか」と言われると返す言葉も無い(笑)。
でもよく走るいいチームだった。もう数年追い掛けてみたいと思う。

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