名人戦第５局２日目。

今日は名人戦第５局２日目。
羽生挑戦者が３勝１敗で迎えたこの対局、羽生が勝って名人復位なるか、森内が意地を見せるかが注目だった。

結果から書くと森内名人が勝った。
序盤で仕掛けた森内に対し、「これは指さないだろう」と思った手を羽生が指し、「羽生が指すのだから何かうまい展開があるのだろう」と思ったら特に好手が無いままに森内が完勝した。

なんか拍子抜けだった。
第３局（羽生の大逆転勝ち）のような“クソ粘り”も無く、淡々と負けた感じ。なんだかなあ、と思いながら来週の対局予定を見て、なんとなく納得した。

６月９日（月）羽生ｖｓ中原十六世名人（竜王戦５位決定戦。勝てば決勝トーナメント進出）
６月１１日（水）羽生ｖｓ佐藤棋聖（棋聖戦第１局。タイトル戦の大事な初戦）

羽生にとってはどちらも大事な対局である。もしかしたらこれに備えて今日は“流した”のか、とか勘ぐってしまう。まあそんなことはないのだろうけど。
ただ、羽生は上記以外にも王位戦の挑戦者決定戦が控えているように、“対局過多”な感じはする。名人戦以外に対局が無い森内とはその点で差がある。

次局の第６局は、羽生の先手番での対局。そして羽生は昨年５月から先手番では１敗しかしていない。そう考えると羽生が有利な気もするが、とにかく羽生の不安点は“対局過多による疲労”である。
第６局は６月１６・１７日。上記の２局の後の対局になる。さてどうなることやら。