羽生四冠になりました。
今日は将棋の棋聖戦5番勝負の第5局が行われた。
佐藤棋聖の7連覇なるか、羽生挑戦者の奪取なるかの一局である。
・・・まあ↑タイトルに書いた通り、羽生が勝ったわけだが。
それにしても。(以下、専門的な話になります)
棋譜を見てみたが、中盤~終盤の入りは佐藤優勢に見えた。
69手目からの「佐藤の銀捨てからの飛車銀の両取り→馬も作って桂馬もぶん取る」なんて大技が決まった時は、「これは羽生といえども苦しいだろう」と思った。
しかしその流れで、飛車銀両取りの時に羽生がそれを無視して8筋に歩を叩いた(72手目)のが好手だった。そこから歩の連打で佐藤の囲いを崩したのが思いのほか厳しかった。中継を見ていた時は「この両取りを無視するかぁ!?」と思ったのだが・・・。「両取り逃げるべからず(という将棋の格言があります)」とはよく言ったものだ。
ただ、佐藤の対応も受けるか攻めるかはっきりせず中途半端だった感じ。佐藤にとっては悔やまれる一局だったと思われる。
そういうわけで羽生四冠になりました。
残る3つのタイトルのうち、王位は挑戦中で1-0(7番勝負)。
竜王は決勝トーナメントであと3つ勝って、さらに挑戦者決定戦(3番勝負)で勝てば挑戦できる。
棋王は予選が始まったばかり。
さて、どこまでタイトル数を増やせるのか。
それとも羽生を止める棋士が現れるのか。
正直、そろそろ誰かに止めてもらいたい気持ちもある。こうも“一人勝ち”させてはいかんよねえ。
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コメント
竜王だけは取らせてあげてくださいw
投稿: 通りすがり | 2008年7月18日 (金) 22時53分