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虚しく響く「5大会連続メダル獲得」。

今日から本格的に北京五輪が始まった。
今日の注目は、まず柔道女子48kg級の田村、じゃなくて谷。全部書き終えて更新する直前に全部「田村」と書いていたことに気付いた(笑)。

まず2回戦を見た。
中国の選手との試合だったが、組み手争いばっかりの5分間で試合が終わり、ゴールデンスコア(先にポイントを挙げたら勝利)で技ありを奪っての勝利というパッとしない内容。
相手としてはおそらく「谷の投げ技を警戒して、谷とはまともに組み手争いをしない」というのが作戦だったのだろう。

それから、夜に入ってルーマニアの選手との準決勝を見た。
ここも延々と組み手争いが続き、両者消極的ということで、指導(効果)→注意(有効)が双方に与えられていたが、ラスト数十秒のところで谷にだけ警告(技あり)が与えられた。
そこから谷は必死に技をかけようとしたがきっちり逃げ切られ判定負け。3連覇は潰えてしまった。

さて「なんで谷だけ警告なの?」という意見があると思う。
しかし、私の記憶が正しければ、近年の大会では審判へ「指導や注意、警告はできるだけどちらかだけに出すように」という通達しているはず。で、谷だけに出したのだと思う。
まあ、日本の選手vs欧州の選手で日本に有利なジャッジが出るわけないよね~。ましてや今の国際柔道連盟の会長はルーマニア出身(国籍はオーストリア)の人なんだし。
残念ながらそういうことなんだと思う。

3位決定戦は相手がバカ正直にしっかり組み合ってくれる相手だったこともあり、きっちり払い腰で一本を取って銅メダルを獲得。
こういうのを見ると、「谷相手には組み合わない」という選択をするのもわかる気がする。

しかしさあ。
「ひたすら組み手争いを続けて指導によるポイントで判定勝ちを狙う」のが柔道なのかねえ。
正直、今回の「谷が選考会で負けたのに代表に選出された」ことには少し疑問を持っていたのだが、こういう形で銅メダルに終わったのはかわいそうだと思う。

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