痴漢冤罪で逆転無罪になった裁判の話。
というわけで昨日書けなかった話を。
電車内で女子高校生に痴漢行為をしたとして強制わいせつ罪に問われ、一、二審で実刑とされた男性の上告審判決で、最高裁は「被害者の証言は不自然で、信用性に疑いがある」として、逆転無罪を言い渡した。
ニュースの内容はこちらから。
これ、すっごく重要な判決だと思うのですよ。
「男性が女性に痴漢扱いされたら痴漢していなくても犯罪者扱いされる。証拠が不十分でも、女性の証言だけで有罪にされ(推定無罪なんて関係無し)、男性が『痴漢行為をしていない』と抵抗しても『反省の色が無い』と判断されてむしろ罪が重くなる」というのがこれまでだったと思う。
て言うか、一・二審はそうだったのだろう。
しかし、これが最高裁で覆されたわけだ。こういう“前例”ができたのは大きい、はずである。
これにより、証拠不十分な痴漢行為に対しては不起訴処分になる可能性が高くなることが予想される。地裁に進んでも、証拠不十分であれば無罪になる可能性は高くなるだろう。
正直言うと、映画「それでもボクはやってない」を見てから、満員電車は結構怖いのですよ。
「痴漢冤罪の被害者になってしまうことがあるのでは」と思ってしまうのですよ。
一応、混んでいる電車に乗る時は吊り革を両手で持つようにしてはいるが、それでも「痴漢です!」と言われたら、痴漢行為をしていなくてもアウトなのが現状なわけで。
しかし、今回の判決で、少しはそのリスクが減ったのではないかと思う。
まあそうは言っても「混雑した電車には乗らないようにする」というのが一番なのには違いないわけですが。
自家用車を使わない人間としては、電車ぐらい気楽に乗りたいのだけどねえ。
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