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名人戦の対局中にサインをねだる観戦記者がいる件について。

今日は名人戦七番勝負の第1局2日目。
羽生名人・四冠に郷田九段が挑む今回の名人戦。羽生と郷田は同学年で、奨励会でも同期(プロ入りは羽生が4年ほど早い)。ほんっと、この世代の層は厚すぎる・・・。

その開幕となる第1局だが、後手番の羽生が制した。
終始羽生が少~しの優勢を少~しずつ広げてそのまま押し切った形だが、郷田が最終盤で香車を取っていれば(取る変化はあった)もしかしたら大逆転勝ちがあったかもしれない。まあ、紙一重で凌ぎきっているあたりが羽生の強さなのだろう。
ただ、郷田も最後の追い込みは迫力があった。なんとか第2局を奪って、七番勝負を盛り上げて欲しいものです。

ところで、この対局中にとんでもない出来事が起こった。
なんと観戦記者(この対局の観戦記を書く記者)が、対局中の羽生に、それも羽生の考慮中にサインをねだるという暴挙をやってしまったのである。
ちなみにこの依頼に羽生は応えてサインしている。その間、郷田は待たされており、両者共にいい迷惑だったと推測される。

普通に考えてありえんだろう、これ。
昨年の竜王戦で「対局場に鳥の鳴き声が聞こえてくるから旅館のスタッフが総出で鳥を追い払った」ということがあったが、対局者が集中できるようにするために、周囲が気配りするのが普通である。
それをこの観戦記者は軽く無視したわけである。

で、「いったいどこの素人記者だよ」と思ったら、これが東公平という大ベテランの観戦記者(将棋界に少し詳しければたいてい知ってる人)だというからまた驚きである。
だいたい、サインをもらうのであれば、第1局の前夜祭(一昨日)、1日目(昨日)の昼食休憩や夕食休憩時など、いくらでも機会はあったはず。なぜにわざわざ対局中にもらおうとするのか理解できない。
まあ御年75歳ということでボケちゃったのかもしれない。観戦記の執筆は昨年で引退したらしいし。
なんか、悪い意味での「波乱の幕開け」だなあ・・・。そんなことを思いました。

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受信: 2009年4月10日 (金) 22時54分

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