棋王戦第1局。
今日は棋王戦五番勝負、久保棋王vs佐藤九段挑戦者の第1局が上海で行われた。
久保は羽生王将との王将戦七番勝負を争っている最中だが、こっちはタイトルホルダーとしての防衛戦である。
こういう風に複数のタイトル戦を同時進行でこなしていくのを見ると、久保も偉くなったものだと思う(←書いてるお前の方が偉そうだよ)。
一方の佐藤は、一昨日のA級順位戦で負けてB1級への降級が決定した。
つい2年前ぐらいまでは常に2~3個のタイトルを保持していた佐藤が降級というのはちょっと衝撃である。今月号の「将棋世界」で、昨年無冠になってから調子が上がらないと語っていたが、それにしたって1勝7敗で最終節を待たずに降級というのは・・・。
まあ、そんな調子が上がらない中でも羽生とかを負かして挑戦者になるあたりは流石である。
そして、今回の棋王戦は「昨年久保に奪われて無冠にさせられた」タイトル。ここでなんとしても奪還して「佐藤復活」をアピールしたいところだろう。
と、前置きが長くなったところで今日の対局だが。
結果は佐藤の勝利。
先手の久保の石田流に対し、4手目から佐藤が強引に仕掛ける。「こんなのうまく行くわけ無いだろ・・・」と思い、実際に久保が駒得になったが、久保の飛車が絶望的に使えない位置に追いやられてしまった。
結局それが響き、気がついたら佐藤がド圧勝した。久保と言えば“捌き”が持ち味の棋士だが、その捌きを強引に封じた佐藤の作戦勝ち、というところか。
しかし、こういう佐藤の型破りな指し回しは久々に見た。案外、「佐藤復活」は近いかもしれん。
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