オグリキャップ死亡に思う。
昨日書いた「オグリキャップが死んだらしい」という話は事実だった模様。
88&90年の有馬記念などG1を4勝したオグリキャップが、放牧先の事故が原因で死亡した。
オグリキャップは、第二次競馬ブームの中心にいる馬だった(ちなみに第一次競馬ブームの中心はハイセイコー)。
地方競馬(笠松)から中央競馬に移籍し連戦連勝するも、秋は1歳上の王者・タマモクロスに連敗、しかし最後の有馬記念で雪辱した4歳時(当時の表記。現在では3歳表記。以下同じ)。
上半期は休養、秋に復帰して、数多くの死闘を演じながらG1勝ちにはあまり恵まれなかった5歳時。
安田記念をレコード勝ちで復帰も、その後は不振にあえぎ、しかしラストランとなった有馬記念で劇的な勝利を挙げた6歳時。
オグリがなぜに人気があったかと言うと、勝つ時も負ける時も劇的だったからだと思う。
それは特に5歳の秋が顕著だった。
イナリワンと激しく叩き合い、ハナ差で抑えた毎日王冠。
先行するスーパークリークをクビ差捕らえ切れなかった天皇賞。
バンブーメモリーをゴール前に差し返してハナ差で制したマイルCS。
マイルCSから連闘で挑み、ホーリックスにクビ差届かなかったジャパンカップ。
この4戦で見せた差し脚は、見る者の心を打つものだった。で、「惜しくも届かないレース」があることが、逆に人気を呼んだ、そんな気がする。
ちなみに私が競馬を始めたのはまさにこの毎日王冠の時である。
オグリとイナリワンが叩き合うのを見て、「ああ、俺が買ったオグリ-メジロアルダンの枠連5000円は外れたなあ・・・」と呆然としていたのをよく覚えている(笑)。て言うか初めて買う馬券が1番人気の枠連(当時は馬連が無い時代)1点買いで5000円購入っていやな高校生だと思う(笑)。
オグリのレースで一番印象深いのは、90年の安田記念である。
武豊と初めてのコンビでどんな競馬を見せてくれるのかと思ったら、先行策からほとんど追うことなくレコードタイム(当時)で圧勝したのには本当に驚いた。昨年までの後方から差し届かずという競馬は何だったんだと思った(笑)。
あと、ラストランの有馬記念も印象深い。
それまで惨敗が続き、誰もが「もう終わった馬」だと思っていた(私も思っていた)が、4角での絶好の手応えを見て「あ、これはオグリ勝ったわ」と一緒に見ていた兄に言ったのは、20年近く経った今でも覚えている。
と、こんな感じでとっても思い出に残る馬だった。オグリがいなかったら競馬にここまではまることもなかったかもしれない。そういう意味では、私の人生を変えた馬、と言ってもいい。ぶっちゃけ、オグリの話だけでいくらでも書けるのだが、それは気が向いたらそのうち書く。
今は安らかに眠って下さい。合掌。
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