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竜王戦“では”強いねえ。

今日は竜王戦の第6局2日目。

渡辺竜王vs羽生名人挑戦者の対戦成績はここまで渡辺の3勝2敗。
渡辺が勝って防衛&7連覇を決めるか、羽生が勝って逆王手をかけるかという一局。

結果は渡辺の勝利。

戦型は、先手番の勝率が高いとされる角換わり。ちなみに本局の先手は羽生。
中盤で膠着状態になりかけたところから羽生が攻めて行ったが、一息ついたところで渡辺が羽生陣の端を詰めて優勢に。そしてその優勢を少しずつ広げて渡辺が勝利、という感じ。

結果論ではあるが、攻めに行った羽生の構想に問題があったのかもしれない。
千日手にして先後入れ替えにはしたくない羽生としては、膠着状態ではあっても攻め込むしかなかったわけだが、そもそもそういう状況にしている時点で失敗だろう。持ち時間も、終始羽生の方が多く使っている状況だったし、いろいろ誤算があったのかもしれない。

もちろん、渡辺の指し回しも見事だった。
第1・2局もそうだったが、本局も渡辺の端攻めが絶品だった。こういう手の作り方は参考になります。参考にしても使う場は無いのだけど(笑)。

というわけで、渡辺は竜王戦7連覇となった。
終わってみれば渡辺の強さが目立つシリーズだったと思う。確かに第3・4局は羽生が勝ったが、これも途中までは渡辺有利だったわけで、「序盤から羽生が有利でそのまま押し切った」という将棋は1局も無かった。

これを「羽生が弱くなった」と見るか「渡辺が強くなった」と見るか。
・・・でも11月以降、渡辺は竜王戦以外との対局では4勝5敗だからなあ。やっぱり「竜王戦だけは鬼のように強い」というのが無難な評価なのだろう。
そろそろ竜王戦以外も頑張って欲しいです。

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