棋王戦第4局とNHK杯決勝。
昨日の話になるが、棋王戦第4局が行われた。
郷田九段挑戦者が制して棋王奪取なるか、久保棋王が制して防衛に逆王手をかけるかという一局。
結果は郷田が勝利。
先手番の久保が得意の石田流に構えるが、端の攻防から形勢を損ね、そのまま郷田が押し切った。
これで郷田は10年ぶりのタイトルホルダーとなった(02年に棋聖を奪われて以来)。
まあ、プロ3年目の92年(要するに20年前)にタイトルホルダーになり、06年以降は順位戦でA級キープ&名人挑戦2回(森内&羽生に3勝4敗)と、いつタイトルを獲れてもおかしくはなかった。
ところで、郷田は41歳でいわゆる“羽生世代”(学年が羽生や森内と一緒)。この世代は衰えないどころか、ここにきて勢いを増している気がします。
さて、その羽生だが、今日はNHK杯将棋トーナメントの決勝、羽生二冠(王位・棋聖)vs渡辺二冠(竜王・王座)が行われた。
結果は羽生が勝利。
相矢倉の定跡形から羽生が一気に攻め、細い攻めを繋いで渡辺玉を受け無しの形に追い込む。
しかし、渡辺が最後の追い込みを見せて羽生玉を詰ましにかかるが、羽生が絶妙の受けを見せてギリギリで凌ぐ。圧巻だったのは141手目、渡辺の角での王手に対する合駒で、金を打つ以外は渡辺の勝利だったが、1手30秒の秒読みの中、羽生は正着である金打ちを指して受け切った。これは凄いとしか言いようが無い。
というわけで、羽生がトーナメント優勝となり、NHK杯4連覇&通算10回目の優勝を果たした。1回でも負けたら敗退のトーナメント戦で4連覇(この4年で20連勝!)というのは凄すぎる。
さっきも書いたが、羽生世代の勢いはあと何年続くのだろうか・・・。
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