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電王戦が終わって。

さて昨日行われた電王戦第5局、三浦八段vsGPS将棋(という名前のソフトです)。
これまたニュースで報じられた通り、GPS将棋が勝利

棋譜を見たが、相矢倉からGPS将棋が強引な攻めを敢行し、三浦が自陣の駒を押し上げて受けに回るが、結局受け切れずにGPS将棋が押し切った。
最後の投了図では、GPS将棋の矢倉囲いが全く無傷というのが「GPS将棋の完勝」という印象を強く植え付けた。
昨日の将棋は「GPS将棋が後手番」「正統派居飛車党の三浦が相矢倉に組み合った形」でのものだった。
これでGPS将棋が三浦に勝ったということは、「GPS将棋は順位戦でのA級でもどうにかなる」と単純には言えることにはなる(三浦は昨年度のA級順位戦で7勝2敗)。

というわけで電王戦が終了し、ソフトの3勝1敗1引き分け(持将棋)という結果に終わった。
昨年の12月にこの電王戦が発表された時にこのブログでは「希望的観測でプロの3勝2敗、でも1勝4敗でも驚かない」と書いたが、悪くない読みだったと思う(←自賛)。

しかし、この結果は将棋界としてどうだったのかねえ、とは思う。
「将棋のプロといってもコンピュータに勝てないんでしょ?」ということになると、プロの存在意義が問われてしまうのでは、とか思ってしまう。
私自身はプロ棋士をすっごくリスペクトしているので存在意義を疑うことは無いが、世間一般の「将棋にあまり関心が無い層」にはそう思われてもおかしくない。
今後の「将棋の普及」にマイナスの影響が出ないか心配ではあります。

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