本当に今更ながら電王戦第4局。
今日はボストンマラソンで爆発テロがあったぐらいで他に特に何も無い一日。
しかし、こんな「人が集まりまくるイベント」で爆発テロを許すなんて、セキュリティが緩すぎではないのかとか思ってしまう。
さて。
完っ璧に書くのを忘れていたが(笑)、先週の土曜日に将棋の電王戦第4局、塚田九段vs「Puella α」(という名前のソフト名です)の対局が行われた。
結果は報じられている通り、“引き分け”に終わった。
つまり、「両者とも玉が敵陣に入り込んで決着がつかない状況になった」ことによる引き分けである。
ただ、将棋そのものはPuella αが圧倒的に有利だった。
序盤から桂馬と香車を使って塚田の銀を無理やり奪って攻めるという構想がうまくハマり優勢に。
そこから塚田が必死に玉を逃がして安全な位置には行けた。
しかし、その代償として激しく駒損となり、引き分け(“持将棋”と言います)に持ち込むための条件である、「自分の駒をある程度持っていないといけない」という状態でなくなってしまった。
塚田はそこから必死に粘り、あとPuella αが(て言うかソフトの弱点でもある)そういう状況での将棋が苦手ということもあり、なんとか持将棋の条件を満たせるところまでたどり着いての“引き分け”となった。
対局後、塚田は「全然駄目だと思った」と語っていたが、全くもってその通りの内容だった。
渡辺三冠は「Puella αの攻め方は普通は効率が悪いとしてプロは選ばないけれど、そういう先入観の無さがソフトの強み」と語っていたが、見方によってはプロの考えの上を行っているということでもある。
ほんと、毎週思うことだが、ソフトはマジで強くなってるな・・・。
さて、これで対戦成績はプロ棋士から見て1勝2敗1分。勝ち越しの可能性は無くなった。
来週は昨年度のA級順位戦で2位だった三浦八段が登場する。
対戦相手のソフトは、昨年のコンピュータ将棋選手権で優勝した「GPS将棋」。そしてGPS将棋は東京大学にある800台近くのPCを接続してこの対局に臨むらしい。
・・・これで三浦が勝ったらカッコ良すぎるんだけどなあ。
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