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愛さずにいられない。

今日は朝から洗濯しまくりの一日。
息子の服は毎日汚れまくるので、次から次へ洗濯する状況。まあ、嫁さんの苦労に比べればこんなの屁でもないです。

昨日の続きを。

“善戦マン”だったステイゴールド(以下「ステイ」表記)に転機が訪れたのは現役ラストイヤーとなった2001年。
年明け初戦の日経新春杯を制して挑んだドバイシーマクラシック(芝2400m)。
この頃はまだG2だったが、地元の強豪・ファンタスティックライトをハナ差差し切って海外重賞初制覇。これはリアルタイムで見ていて「ファンタに勝つかあ!?」とかなり驚いたのを覚えている。

その後、国内では馬券にならなかったが(京都大賞典で1位入線もナリタトップロードを落馬させて失格というのはあったが)、迎えた現役最終戦の香港ヴァーズ(G1・芝2400m)。
大逃げを打った馬がいて「これは届くのか!?」と思ったが、ゴール前できっちり差し切り悲願のG1制覇(かつ、日本所属の日本産馬初の海外G1制覇)を成し遂げた。
この時もドバイの時も鞍上は武豊だったが、この頃の武豊はやはり凄かったですよ。

結局、50戦してG1勝利は引退レースの香港ヴァーズだけという結果でステイは現役を終えた。
種牡馬にはなったが、おそらく強い馬は出せず、数年後には「ステイゴールドという名脇役がいたんだよなあ」と思い出話で語られる存在になるのだろうと思っていた。

ところがどっこい。

2年目の産駒であるドリームジャーニーが朝日杯を制して世間を驚愕させた。
晩成のステイヤーであったステイから2歳王者決定戦である朝日杯を勝つ馬が出るなんて、誰が予想し得ただろうか。
その後ドリームジャーニーがグランプリ連覇を達成、ナカヤマフェスタが凱旋門賞で2着と好走し、完全に一流種牡馬の仲間入りを果たした。
さらにその後も三冠馬・オルフェーヴルをはじめ、ゴールドシップ、フェノーメノといった大物を輩出しまくった。
現役時はなかなか手が届かなかったG1を、産駒たちがあっさりともぎ取っていく。
本当に、誰が予想し得ただろうか。これだから競馬は面白い。そう思わせる馬だった。

昨日も書いたが、ステイの「ヒーロー列伝」のコピーは

「愛さずにいられない。」

そう、当時の競馬を見てきた者にしてみれば、本当に愛らしい馬だった。
お疲れ様、そしてありがとう、ステイ。

合掌。

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