一つの時代の終わり。

というわけで、今日はサッカー女子代表ＭＦ澤の現役引退記者会見が開かれた。
引退理由として、「心と体が一致してトップレベルで戦うことが難しいと感じてきたから」と語ったが、偽らざる本音なのだろう。傍から見れば「せめて来年の五輪まではプレーできるのでは？」とか思ってしまうが、本人が思う通りのプレーができないと言うのであれば、それを否定する理由は無い。

澤がプレーする姿を生で見たことはたぶん１回だけ。
２００３年に行われた、女子Ｗ杯プレーオフの日本ｖｓメキシコ＠国立である。
日本が勝つか、ロースコアの引き分けで日本がＷ杯に出場できるということで見に行ったのですよ。
で、結果は澤のゴールなどで２－０の勝利。Ｗ杯出場を決めたのだが、「澤ってすげ～な～」と思ったのはよく覚えている。

これ以外で印象的なのは、ほとんどの人と同様に２０１１年の女子Ｗ杯である。
グループリーグのメキシコ戦でのハットトリック、決勝のアメリカ戦での起死回生の同点ゴール、優勝後のセレモニーでの日の丸を背負った後ろ姿、何もかもが最高だった。
今は亡き私の母と、二人で涙ぐんで喜んだのも懐かしい思い出である。

月並みな言い方かもしれないが、澤以上の技術を持った選手は今後出てくるとは思うが、これだけのキャプテンシーと底力を持った選手は、男子を含めても今後出ないような気がする。
ほんと、「一つの時代が終わった」という感じです。

本当にお疲れ様でした。