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加藤一二三引退。

結局今日の東京は小雪が少し舞ったぐらいでほとんど雪は降らず。
ただ、すっごく寒かったです。

今日の最大のニュースはこれ。

「史上最年長棋士・加藤一二三九段、現役引退へ」

一応書いておくが「加藤一二三」までが名前です。決して「1239段」という段位ではないです(←当たり前だ)。
プロ棋士はA級からC2級までの「順位戦」というリーグ戦を戦うわけだが、その最下級のC2級に残留できない(=悪い成績を3回取る)ことが確定し、引退することになった。まあ、77歳だしなあ・・・。

加藤は、最近はテレビ出演も多く「ネタキャラ」として知られているが、実績も凄いものがある。
「14歳7ヶ月でプロ棋士になった」というのは、昨年の藤井四段誕生まで62年破られなかった記録だし、「プロ入りしてから順位戦で4年連続昇級して18歳でA級入り(A級は名人挑戦者決定リーグでもある)した」というのはほぼ不滅の大記録だと思う。
タイトルも、名人獲得1回(中原名人の9連覇を阻止したのは、当時の将棋界では大ニュースだった)など8期タイトルを保持。文句無しの「一流棋士」だった。

・・・なのだけど、やはり加藤を有名にしたのは数々の“奇行”である。
「将棋会館で対局する際は、食事は出前のうな重しか食べない。」
「甘いもの好きで、対局中にチョコを食べまくる。」
「名人戦の対局中に詰みを発見して「うひょー」と叫ぶ。」
などなど、数え上げたらきりがない。まとめてあるサイトもあるので、気になる人は読んで下さい。

私が将棋を覚えた頃(5歳頃)にバリバリのトッププロだった棋士が、40年近く経ってついに引退というのは、凄いことである。
勇退する道もあったはずだが、プロ棋士として戦い続け、敗れて引退というのは、本当に将棋が好きでないとできないと思う。

今後はどうするのだろう。
人気はある棋士だから、テレビや将棋のイベントではまだ見られるかもしれない。
これからも元気に過ごしてくれることを祈っております。

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