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「銀河鉄道の夜」を読んで。

一応、ネタバレ注意、と書いておく。
古典ではあるけれど。

先日「『銀河鉄道の夜』を借りた」という話を書いたが、ようやく読み終えた。
ストーリー自体は短いのだが、なかなか読み暇が無かったのよねえ。

まあ、ある程度のあらすじは知っていた上で読んだわけだが、

読み終えた後の切なさ、尋常じゃない。

簡単に書くと、いじめられっ子の主人公・ジョバンニとその友人カムパネルラ。
ふたりは突然銀河鉄道に乗って旅をし、いろんな経験をした、かと思ったら突然現実に戻り、実はカムパネルラは川に落ちて、(おそらくは)死んでしまっていたことを知る。
それまでの旅の中で「幸せ」についてふたりで考えていて、ジョバンニは「みんなの幸せの為ならば自分はどうなっても構わない」と思った矢先に友人の死(しかもカムパネルラは、まさに自分を犠牲にして友人を助けて死んだ)を知る、という衝撃の展開。
一人生き残ったジョバンニを思うと、なかなかの切なさである。

個人的には「みんなの幸せの為の自己犠牲」なんてのはクソみたいな考えだと思っている。
「自己犠牲」の結果で生き残った者たちが、心の底から幸せを感じられるわけない。

うちの息子もやがては「銀河鉄道の夜」を読むことがあるのかもしれない。
その時は、「自己犠牲よりも、『生き残ってなんぼ』だ」と教えてあげたい。
カムパネルラの生き方(死んだけど)は全否定したいです。親としては。

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