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凱旋門賞の感想。

日本時間の昨晩23時過ぎに行われた凱旋門賞@ロンシャン(フランス)。

勝ったのは伏兵のヴァルトガイスト(9番人気)。
道中はやや後方に構え、直線に入って外に持ち出すとそこから鋭く伸びる。その時点でエネイブル(2着/1番人気)は先行勢をぶっ潰して先頭に立っていたが、そこに馬体を合わせずに「出し抜くような形」で差し切った。
ヴァルトガイストは今年に入ってからはエネイブル、マジカル、クリスタルオーシャンには歯が立たないが、他には負けないという結果を出していたが、大一番のここで大逆転劇を演じた。まあ、展開が向いたというのはあったとは思うが、実力が無ければできない話。

逆にエネイブルは勝ちに行った分、最後は脚が止まってしまっての2着。
いわゆる「負けて強し」の競馬だった。

一番期待していた◎マジカル(8番人気)は5着。
直線に入ったところでは先頭に立って一瞬夢を見たが、あっさりエネイブルにぶっ潰されてしまった。ただ、マジカルを捕まえに行った分、エネイブルは最後に止まったわけで、ある意味「エネイブルの3連覇阻止」の影の立役者だった。

さて日本馬はキセキ(6番人気)の7着が最高で、ブラストワンピース(5番人気)は11着、フィエールマン(4番人気)は12着に終わった。ちなみに昨日は12頭立てだったので、要するに最下位とブービーである。
私は今回の日本馬には何の期待もしていなかったが、それにしても酷い結果である。やはり、日本馬が凱旋門賞で勝負しようと思うなら、欧州に長期滞在するしかない。そんな「みんな知ってる」ことを再確認するだけの結果だった。とりあえず「札幌記念から凱旋門賞直行」というのは全く意味が無いからやめた方がいい。

個人的には、日本馬の「競走馬としてのポテンシャル」は海外馬のそれと遜色ない「はず」だと思っている。
ただ、日本の高速馬場に順応し過ぎて、欧州の馬場に対応できていないだけだと思っている。
なので、↑にも書いたが、欧州に長期滞在することで欧州の馬場に対応することはできるはず。実際、ディアドラが今年の4月から欧州に長期滞在して、最初はいいところが無かったが3戦目でついにG1を勝ったし、4戦目のチャンピオンSでは4着に健闘した。
こういう“お手本”が近くにいるのに(て言うか20年前にエルコンドルパサーが通った道です)、なんで学ぼうとしないのか。
こう考えると、日本馬が凱旋門賞で話にならないのは、馬の実力以前に馬に関わる人々に問題があると言わざるを得ないと思う。

さて、馬券的には馬連15倍を当てることができた。
凱旋門賞を初めて当てることができてとても嬉しい。まあ、「タテ目」での的中だが、当たれば何でもいいです(笑)。

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