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サクラローレル死亡に思う。

今日のニュースと言えばこれ。

「サクラローレル号が死亡」

1996年の天皇賞(春)、有馬記念を制して年度代表馬になったサクラローレルが死亡した。
29歳での死亡は、「長生きしたな~」と言っていいと思う。

ローレルの現役時代はケガとの闘いだった。
4歳(当時は「5歳」表記だが、紛らわしいので今の表記に合わせます)に目黒記念2着の後に天皇賞(春)に出走しようと思ったら追い切りで骨折。安楽死処分が検討されるくらいの重傷だった。
しかしなんとか立て直し、翌年の中山記念で復帰して勝利。
その次走の天皇賞(春)で“2強”(ナリタブライアン&マヤノトップガン)を蹴散らしたのにはめちゃくちゃ驚いた。
秋は天皇賞(秋)で不利を受けて敗れるも、有馬記念で圧勝。この頃のローレルは「まともに走られたら」誰も敵わない馬だった。
翌年は「年明け初戦で天皇賞(春)にぶっつけで挑む」という驚愕のローテで連覇を狙ったがマヤノトップガンに敗れる。
そしてその後凱旋門賞に挑むのだが、前哨戦のフォワ賞で故障(屈腱断裂)してしまい、現役引退となる。
ちなみにこの時、現地の獣医が「安楽死処分していいか?」と聞いて、フランス語のわからないスタッフが適当に同意しかけたらしい。すぐにフランス語がわかるスタッフが止めたらしいが。

こうして見ると、「まともに走れればどれだけ強かったのか」と思ってしまう。
いわゆる「能力に身体が追い付かなかった」パターンなのだろう。

安らかに眠って下さい。
合掌。

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