棋聖戦第１局。

続いて将棋の話。

今日は棋聖戦第１局。
藤井棋聖（＆王位）に渡辺三冠が挑む五番勝負である。現在の将棋界で最高の組み合わせと言っていいだろう。

その第１局は藤井が勝利。

相掛かり（という戦法名です）から先手番の渡辺が積極的に動いて攻めるが、すぐに藤井がカウンター。そして渡辺がさらにカウンターという激しい攻め合い。ただ、以前に出現している局面なので、「両者の研究のぶつけ合い」という感じでもあった。
そして、渡辺の飛車取りに対して藤井が無視して渡辺陣に攻め込むのが好判断だったようで、藤井が優勢に。その後は渡辺が必死に食らいつこうとするが、藤井は冷静に受け止めてそのまま押し切った。藤井の完勝と言っていい将棋だった。

う～～～ん、藤井強い。
対局後の渡辺のコメントを見ると、↑に書いた「飛車取りを無視した藤井の手」が想定外だったようで、そこから一気に崩れてしまったとのこと。
つまり、「渡辺の研究を、藤井は対局中に覆してしまった」ということ。これを「強い」と言わずして何と言う。

というわけで藤井が第１局、それも後手番を制した。
次の第２局は藤井の先手番で、そこを勝つといきなり「藤井が防衛に王手」という状況になってしまう。
渡辺が後手番でどんな対策を持って来るのか、注目ですな。