王座戦第１局。

今日は王座戦第１局、永瀬王座ｖｓ木村九段挑戦者。

久々に藤井二冠が出ないタイトル戦である（笑）。

その第１局は木村が勝利。

角換わり（という戦法名です）から先手番の永瀬が持ち時間をほとんど使わずにガンガン攻めて優勢に。

その後、木村が永瀬の玉に必死に食らいつくところを永瀬が受け潰そうとしたが、ここで永瀬に悪手が出てしまう。その一瞬の隙を木村が見逃さず、角捨てからの一気の寄せで逆転。

しかし、その後の永瀬の攻めの対応を木村が誤り、永瀬に再逆転のチャンスが巡ってきたのだが、１分将棋（１手１分以内に指さないとダメな状況）で正解手を見つけられず、結局木村が逃げ切った。

いやあ、久々に「終盤の悪手で逆転する将棋」というのを見た気がする（笑）。良くも悪くも「人間らしい将棋」を見た感じ。

それにしても木村の「形勢が悪い時の粘り方」というのは勉強になる。永瀬相手にミスを誘って逆転するというのは凄いとしか言いようがない。まあ、そもそも形勢を損なわなければいいのだけど。

というわけでまずは木村が１勝。

後手番で勝ったのはかなり大きい。次の第２局を先手番で勝てばいきなり王座奪取に王手だからなあ。

私は木村と同じ１９７３年生まれということで木村を応援しているので、このまま一気に行って欲しいと思います。