羽生の今後。
今朝は土曜日にも関わらず、小学校も幼稚園も午前中だけあるという珍しい日。
奥さんも出掛けたので、11時頃までのんびりできる。
昨日書いた「羽生が順位戦のA級から降級しそう」と書いた話だが、結局永瀬王座に負けて降級が確定した。
ありがちな言い方をするなら「一つの時代が終わった」感はある。
さて、気になるのは羽生の今後。
将棋界では「フリークラス制度」というものがある。
順位戦のC級2組(最下層)で悪い成績を3回取るとこのフリークラス扱いになって順位戦には参加できなくなり(他の棋戦には出場できる)、10年以内に規定の成績を挙げられないと引退となる。
また「自分で宣言してフリークラス扱いになり、順位戦を“卒業”する」こともできる。
C級2組から降級してのフリークラスと、宣言でのフリークラスでは定年が異なるのだが、ここではその説明は割愛する。
で、「A級から降級したので、宣言してフリークラスになる」と言ってフリークラスになった棋士が過去にいるのですよ。
米長(永世棋聖)と森内(十八世永世名人)という超大物二人である。
あと、中原(十六世永世名人)もB級1組に降級して2年B級1組で戦った後でフリークラス宣言した。
結果として降級しなかったが、大山(十五世永世名人)は「A級から降級したら引退する」と公言しており、それだけ「A級から降級する」というのは重い事態なのだろうなあと思う。
ただ、谷川(十七世永世名人)はB級1組に降級してもフリークラス宣言はせず、さらにB級2組にも降級し、さらにさらに今年度はC級1組降級の危機だったがなんとか凌いだ。こういう棋士もいる。
羽生はどうするのだろうか。
個人的には谷川のように順位戦を指し続けて欲しいと思う。
「フリークラス宣言をする」というのは、順位戦に出場しなくなるということで、それはつまり名人挑戦の可能性がゼロになるということ(宣言でフリークラスになったら、順位戦への復帰は認められない)。
羽生の性格的に、その選択はしないと思う。現実的に厳しいのかもしれないが、挑戦し続けるのではないかと思う。
フリークラス宣言するかしないかは年度内に決めることなので、3月末までは動向を見守りたいと思います。
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