羽生の正念場。
今日は将棋界的には大きい出来事が起こるかもしれない一日。
今日は将棋のA級順位戦が行われている。
プロ棋士は、プロ入り(=四段昇段)したら基本的に順位戦の「C級2組」に入ることになる。
この順位戦はリーグ戦で、成績上位の2~3名が昇級する(もちろん降級もある)。C級2組→C級1組→B級2組→B級1組→A級と昇級して行き、A級(基本的に10人での総当たりリーグ戦)で優勝したら名人に挑戦できる、という流れである。(ちなみに総当たりなのはA級とB級1組で、それ以外は抽選により決められた10人との棋士との対局です。)
で、このA級順位戦で、羽生が降級の危機に瀕している。
羽生はここまで2勝5敗。今日の永瀬王座との対局に負けると、最終局を待たずにB級1組への降級が確定する。
これ、個人的には大ニュースだったりする。
「A級に属する」というのは一流棋士の証であり、羽生がA級から降級するなんてことは5年位前までは考えもしなかった。
しかし、ここ数年は不振が続いており、昨年はタイトル挑戦すらできなかった。順位戦も、昨年の時点でギリギリの残留だった。そう考えると、今回「降級しそう」というのはそう驚く話でもないのかもしれない。
でも、やはり「羽生の七冠独占」を見てきた者としては、「羽生の降級」というのは衝撃的な出来事なのですよ。
ちなみに、羽生のA級在籍は現時点で29年連続(名人位を保持していた期間も含む)。
これは歴代4位タイで、これより上は大山(44年)、谷川(32年)、升田(31年)、そして中原が29年で羽生に並ぶ。
大山は別格だが(結局、大山はA級在籍のまま病死)、谷川がB級1組に降級したのは51歳(たぶん)の時。
そして羽生も現在51歳。もしかしたらこのあたりが衰えが明らかになってくる年齢なのかもしれない。
・・・と、「羽生が降級する」前提で書いている感じだが、もちろん残留の可能性はまだある。厳しいとは思うけど。
どういう結果になるかはわからないが、悔いの残らない将棋を指して欲しいと思います。
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