小山怜央新四段誕生。
今日の東京は午前中から雨が降り、昨日の暖かさが嘘のような寒さ。
まあ、今週で天気が悪いのは今日だけらしいので、その点はありがたいけれど。
将棋の話。
今日は小山怜央アマの棋士編入試験第4局。
ここまで2勝1敗の小山アマは、今日の横山(友)四段戦に勝てば試験合格となる大一番。
結果は小山の勝利。
後手番の横山の四間飛車に対し、小山は居飛車穴熊に構える。中盤で小山がうまく立ち回って大優勢に。これはこのまま一気に押し切るかと思ったが、横山の反撃への対応がまずく、形勢は「小山のやや優勢」くらいに戻る。しかしその後の横山の攻めも緩く、再び有利になった小山が最後はきっちり寄せ切った。
正直、横山は最近プロ入りした棋士の中では相当弱い部類で(22年度は勝率約4割)、今日の小山の勝利は「順当勝ち」と言っていい。
とは言え、きっちり勝ったのは素晴らしいの一言。
これで小山は史上初の「奨励会(プロ棋士を目指すための育成組織)の経験が無いプロ棋士」になった。
大学でアマ名人になり、大学卒業後は就職してアマチュア棋戦で活躍し、プロ相手でも勝ち星を重ねてついにプロ棋士になった。おそらくはAIを使っての研究や、アマチュア棋戦での実戦経験など、かなりの努力があったのだろう。
正直、普通に社会人生活している方が生活は安定すると思うが、それでもプロ棋士になる挑戦を選んだというのは凄いと思う。
今後も頑張って欲しいと思います。
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