« 負けなかったのだからよしとする。 | トップページ | どうなるフェブラリーS。 »

王将戦第5局。

最後に将棋の話。

今日は王将戦第5局2日目。
藤井王将(とその他四冠)vs羽生九段挑戦者の成績はここまで2勝2敗のタイ。ここを勝った方が防衛or奪取に王手をかける一局である。

勝ったのは藤井。

後手番の羽生が誘導する形で藤井が横歩取り(という戦法名です)に。羽生は後手番だとこの形を得意としていて、ついにここで出してきたか、とは思った。
序盤からお互いの飛車と角を両方交換する派手な展開になり、中盤で藤井が桂馬を跳ねて羽生の王を狙う形に。しかしこの手はAI的には悪手で、ここで羽生が強く反撃に転じれば羽生が優勢だった。
しかし、ここで羽生は踏み込めず、藤井がペースを握る。その後藤井が優勢のまま終盤を迎えるが、羽生の受けの手に藤井が対応を誤り、羽生に再びチャンスが訪れる。
しかししかし、持ち時間の少ない羽生は最善手を指し切れず、結局最後は藤井が寄せ切った。

いやあ、羽生にとっては本当に惜しい将棋だった。
後手番で藤井に勝てるチャンスなんてそうそう訪れないわけで(実際、第1・3局の後手番はノーチャンスだった)、「最善手を指せていれば」とは思ってしまう。冗談抜きで、全盛期の羽生なら勝ち切っていたかもなあ。

というわけで、危ないながらも藤井が勝って3勝2敗とし、防衛に王手をかけた。
ただ、次の第6局は羽生の先手番。
羽生も先手番ではきっちり勝っている。
願わくば、第6局は羽生に勝ってもらって、第7局(最終局)での決戦を見たいです。


|

« 負けなかったのだからよしとする。 | トップページ | どうなるフェブラリーS。 »

将棋」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 負けなかったのだからよしとする。 | トップページ | どうなるフェブラリーS。 »