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王将戦第6局。

最後に将棋の話。

今日は王将戦第6局2日目。
藤井王将(その他四冠)が勝って防衛を決めるか、羽生九段挑戦者が勝って最終局に持ち込むかという一局。

勝ったのは藤井。

角換わり(という戦法名です)から先手番の羽生が銀を早めに繰り出しての速攻を仕掛けるが、藤井も冷静に対応。そして中盤での羽生の構想に少し問題があり、藤井が優勢に。その後、劣勢の羽生が多少無理気味な攻めを見せるが、これも藤井がきっちり対応し、終わってみれば藤井の完勝に終わった。

前回の第5局とは悪い意味で異なり、羽生の自爆的な将棋になってしまった。まあ、羽生も普通に指したら藤井に敵わないと見ての作戦なので、こういう展開もあり得る話ではあるのだけど。

というわけで、藤井の4勝2敗となり、防衛を決めた。
ただ、今回の王将戦は羽生の「奮闘」が感じられた。
正直、「今の羽生では藤井にストレート負けしてもおかしくない」とか思っていた。
それが蓋を開けたら2勝し、第5局では後手番で藤井に勝てそうな場面も作った。これを「奮闘」と言わずして何と言う。
あと、「藤井の先手番」に対して、普通に角換わりに持ち込まないという羽生の選択も面白かった。こうやって「作戦を散らす」ことで、藤井に対策を練らせず、自分だけやりたい作戦をやる、という手法は今後「対藤井対策」として他の棋士も真似するかもしれない。

そんなこんなで面白い王将戦だった。
願わくば、また「藤井に挑戦する羽生」を見たいです。


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