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棋王戦第3局。

続いて将棋の話。

今日は棋王戦第3局。
藤井五冠挑戦者が勝ってストレートで奪取を決めるか、渡辺棋王(&名人)が勝って巻き返すかという一局。

結果は渡辺の勝利。

角換わり(という戦法名です)から難解な中盤戦が続き、両者の王が上段に上がって相手の攻めを受け止めようとする不思議な展開に。しかし終盤で藤井にミスが出て渡辺がかなりの優勢に。
ただ、その後の渡辺は1分将棋(持ち時間が無くなり、一手1分以内に指さないといけない状態)に入ったこともあり、決め手を指しきれないまま泥沼の状況に。そして、一時は渡辺の必勝形に近いところまで行ったのに、ついに「藤井が渡辺の王を詰ませられる状況」になってしまう。
しかししかし、ここで藤井がまさかの見落としで詰みを読み切れず、再逆転。その後は渡辺がきっちり凌ぎ切ってどうにかこうにか勝った。

いやあ、この2人の対局でもここまで読み切れないものなのか、と思わせる将棋だった。まあ、ある意味「人間らしい将棋」だったと思う。

というわけで渡辺が意地の勝利で1勝2敗とした。
「後手番での勝利」なので、次の第4局で渡辺が先手番できっちり勝てれば最終局に持ち込むことができる。そう考えると今日の勝利は本当に大きかった。

そして、藤井はこれで「先手番での連勝」が28でストップ。
もし今日勝っていれば、羽生が持っている記録を更新できたのだが、「羽生との同率タイ」で終わってしまった。

棋王戦が面白くなってきた、というのもあるが、藤井もさすがに過密日程の影響が出てきているのかも、と思わせる一局でした。


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