王座戦第1局。
今日は王座戦第1局。
藤井王座(とその他六冠)に永瀬九段が挑む五番勝負である。
永瀬にとっては、昨年奪われた王座を奪い返すタイトル戦になる。
その第1局は藤井が勝利。
後手番の藤井が普通の角換わり(という戦法名です)を避けて、「サザンハヤクリ」と呼ばれる、少し特殊な角換わりを選択する。
序盤は藤井が銀を使って歩を奪い、その間に永瀬は馬を作って自陣を固める。お互いに主張のある展開だった。
しかし中盤から、藤井が歩を使って端から攻め、かと思ったら中央からも攻めて、という感じで細い攻めを巧みに繋げて優勢を築く。そして結局そのまま押し切ってしまった。
終局後に棋譜を見てみたが、永瀬にミスらしいミスは無かったように見えたが、藤井の食い付き方が絶妙過ぎた。見ていて「えっ、こんな攻めでなんとかなるものなの?」と思ったが、受けの強い永瀬でもどうにもならなかった。
というわけでまずは藤井が1勝。
「永瀬の先手番」をブレイクした形での1勝というのは大きい。
逆に言えば永瀬は結構ピンチである。次の第2局で「藤井の先手番」をブレイクしないと、藤井の防衛に王手がかかってしまう。
次の第2局は18日(水)。
永瀬の後手番での戦法に注目したいと思います。
| 固定リンク
「将棋」カテゴリの記事
- 竜王戦第1局。(2024.10.06)
- 棋士編入試験第2局。(2024.10.02)
- 王座戦第3局。(2024.09.30)
- 王座戦第2局。(2024.09.18)
- 棋士編入試験第1局。(2024.09.10)
コメント