「同志少女よ、敵を撃て」を読んだ。
昨日発熱した次男だが、夕方時点では37度台に下がって元気になったものの、20時過ぎに38度ちょうどまで上がったのですぐに寝かせた。
その甲斐あってか、今朝は37度前半まで下がり、食欲もあったので学校に行かせた。学校から「具合が悪くなった」という連絡は来なかったので、大丈夫だったのだろう。
今回の件で、「雪が降ったからといって、寒い中遊ばせるのはやめよう」と心に誓いました(笑)。
ミラノ・コルティナ五輪での日本勢は、スノボの女子ビッグエアで村瀬心椛が金メダルを獲得したが、やはり「へえ~凄~い」ぐらいにしか感じなかったりするので特には触れない。
というわけで、最近読み終わった本の話。
昨年の11月に会社の後輩から借りた「同志少女よ、敵を撃て」(逢坂冬馬)を先週読み終えた。
約500ページの長編で、かなり重い話だったので読み切るまで結構な時間を要してしまった。
本作は「第二次世界大戦でのソ連の女性狙撃兵を題材にした小説」である。
主人公は「ドイツ兵に親や一緒に暮らしていた村の仲間を皆殺しにされたソ連の少女」で、彼女が狙撃兵として育てられるまでの過程、狙撃兵として戦場に送り込まれてからの死闘、そして復讐劇が描かれている。
「第二次世界大戦でのソ連の女性狙撃兵」というのは実在しており、ソ連は「第二次世界大戦で最も多くの女性兵士を戦場に送り込んだ国」らしい。なので、この「狙撃兵の少女」という設定は、「そんなわけないだろ」という設定ではない。
作中の戦闘シーン(スターリングラード攻防戦など)も史実に基づいて書かれているし、伝説的な女性狙撃兵であるリュドミラ・パヴリチェンコ(309名射殺の記録を持つ狙撃兵)が登場するなど、リアリティのある戦争小説であると言える。
で、作品の感想だが、内容がかなり重いだけに単純に「面白かった」とは書けないが、「読み応えは凄かった」とは言える。
主人公であるセラフィマ(狙撃兵として育てられた少女)の苦悩、葛藤などにめちゃくちゃ引き込まれた。
あと、「戦争の不条理さ」を思い知らされる描写は多かった。現実の戦争もこんな感じなのだろう、とは思わされた。
さらに、本作ではドイツの侵攻を受けて、ソ連とウクライナが手を組んで戦ったことが書かれているわけだが(これは史実)、それを「ロシアがウクライナに侵攻している」現在読むとなかなかに複雑な気持ちになった。
本作は2022年の本屋大賞を受賞しているが、それも納得である。
すっごく重いテーマであることを覚悟のうえで、読んで欲しい作品ではあります。


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