将棋

王座戦第1局。

今日は王座戦第1局。

藤井王座(とその他六冠)に永瀬九段が挑む五番勝負である。
永瀬にとっては、昨年奪われた王座を奪い返すタイトル戦になる。

その第1局は藤井が勝利。

後手番の藤井が普通の角換わり(という戦法名です)を避けて、「サザンハヤクリ」と呼ばれる、少し特殊な角換わりを選択する。
序盤は藤井が銀を使って歩を奪い、その間に永瀬は馬を作って自陣を固める。お互いに主張のある展開だった。
しかし中盤から、藤井が歩を使って端から攻め、かと思ったら中央からも攻めて、という感じで細い攻めを巧みに繋げて優勢を築く。そして結局そのまま押し切ってしまった。

終局後に棋譜を見てみたが、永瀬にミスらしいミスは無かったように見えたが、藤井の食い付き方が絶妙過ぎた。見ていて「えっ、こんな攻めでなんとかなるものなの?」と思ったが、受けの強い永瀬でもどうにもならなかった。

というわけでまずは藤井が1勝。
「永瀬の先手番」をブレイクした形での1勝というのは大きい。
逆に言えば永瀬は結構ピンチである。次の第2局で「藤井の先手番」をブレイクしないと、藤井の防衛に王手がかかってしまう。

次の第2局は18日(水)。
永瀬の後手番での戦法に注目したいと思います。


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福間香奈妊娠ですって。

今日は激しい雨風の中での出社。
月末だから仕方ないのだが、私が出社する日は雨風が強い日が多い気がする。

今日知って驚いた話。

「白玲戦七番勝負における福間香奈女流五冠への対応について」

明日から始まる、将棋の女流棋戦の一つである白玲戦。
西山白玲(とその他二冠)に福間(旧姓・里見)香奈女流五冠が挑む七番勝負なのだが、福間が妊娠したということで、テーブル・椅子での対局および和服非着用ということになった。

まず、「福間の妊娠」というのがかなりの驚きのニュースである。
福間は女流棋戦でタイトル取りまくって、男性棋士相手でも勝ち越していて(今年度は3勝1敗)、相変わらずの強さを見せていた。
それでいて、子どもまで授かるとは凄いな・・・としか言いようがない。
て言うか、今回の発表は安定期に入ったからだと思うのだが、だとしたら今年の6~7月頃は妊娠初期の辛い時期だったはずで、その時期に将棋の成績を落としていないというのはどういうことなんだ、とは思う。

そして「白玲戦七番勝負がテーブル・椅子での対局および和服非着用となった」というのは、まあ仕方がないとは思う。
やはり妊娠中の女性に「和服着用&対局中は正座」を強制してはまずいだろう。

さて、とりあえず白玲戦に関してはこのレギュレーションで9月~10月まで七番勝負を行うことになる。
問題は「福間が保持しているタイトルの防衛戦」である。
福間の出産予定は年末らしいが、例年通りのスケジュールならそれまでに女流王座と倉敷藤花の防衛戦が行われるはず。どうなるかはわからないが、出産予定の1ヶ月前くらいまでは対局が組まれるのだろうか。
まあ、それでも福間なら勝ってしまいそうではあるけれど。

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王位戦第5局。

今日は王位戦第5局2日目。
藤井王位(とその他六冠)が勝って防衛を決めるか、渡辺九段挑戦者が勝って巻き返すかという一局。

結果は藤井の勝利。

後手番の渡辺が雁木(という囲いの名前です)に組み、それに対して藤井が速攻を仕掛けるという展開。中盤の入口で渡辺が銀を打って強引に攻め込み、藤井が玉を中段に押し上げて守るという、両者とも形にとらわれない将棋になった。
ただ、少しずつ藤井が優勢になっていき、結局は藤井が押し切った。

渡辺は「ここで負けたら終わり」という一局だったこともあってか、凄く積極的な将棋だった。中盤での銀打ちからの攻めは「こんな攻め方あるの!?」とかなり驚いた。結局は藤井にしっかり対応されて不発に終わったが、見せ場はあったと思う。

というわけで藤井が4勝1敗で王位防衛となった。
・・・のだが、第1・3局は渡辺が勝ってもおかしくない展開だった。「4勝1敗」という結果ほどの差は無かったと思う。
渡辺はタイトルを藤井に全て奪われてからは不調だったように見えたが、今回の王位戦のような将棋ができるなら再びタイトル戦の舞台に立つことは充分ありそう。

観戦していてとても面白い王位戦でした。

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アマチュア三段昇段。

今日は米津玄師の新譜「LOST CORNER」の発売日。
タワーレコードのオンラインで購入して、今朝近所のセブンイレブンで受け取った。
・・・のだが、まだ聴けていない。早く聴いて感想を書きたいのだが、いつになるやら。

今日も特に何も無い一日だったので、「自分の将棋の話」を書く。

私は「対人で将棋が指せるアプリ」として「将棋ウォーズ」と「将棋クエスト」を入れている。
そして、「将棋ウォーズ」で7月終わりから少年ジャンプの「僕とロボコ」とのコラボをやっているとのことで、ほぼ毎日指していた。

その結果、三段に昇段した。

実は5月くらいに「ダイレクト向かい飛車」という少し特殊な戦法を使い始めたのだが、これが結構効果的で勝ちまくれるようになった。
調べたら7月終わりからのこの1ヶ月での勝率は7割近かった。

さて、「将棋ウォーズ」での段位は、「将棋連盟で免状を申請できる段位」でもある。
つまり、今の私は「アマチュア三段の免状」を申請することができる。

・・・できるのだが、「アマチュア三段」というのはちょっと微妙な評価だったりする。「アマチュア四段」なら少し自慢できるのだけれど。

というわけで、今の目標は「将棋ウォーズ」での四段昇段である。
楽な道のりではないが、頑張ろうと思います。

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王位戦第4局。

今日は王位戦第4局2日目。

藤井王位(とその他六冠)が勝って防衛に王手をかけるか、渡辺九段挑戦者が勝って2勝2敗のタイに戻すかという一局。

勝ったのは藤井。

先手番の渡辺が矢倉(という囲いの名前です)に組んでがっちりした戦いに持ち込もうとしたところ、藤井が飛車を真ん中に振って速攻の構えを見せる。中盤の入口で渡辺に誤算があったのか、2時間半近い大長考の末の着手があったが、この時点で既に渡辺が少し苦しくなっていた。
後は藤井の流れるような攻めが炸裂して、藤井が完勝した。

これまでの3局とは打って変わって、渡辺にとってはかなり不本意な将棋になってしまった。
結果としては矢倉を選んだのが失敗だったのかもしれないが、先手番での相掛かり(という戦法名です)は既に2回見せているから選びづらかったのかもしれない。

というわけで藤井が防衛に王手をかけた。
そして次は藤井の先手番である。
ただ、渡辺もこの王位戦では「藤井の先手番」に対してうまく立ち回れている(結果は出ていないが)。
次の第5局で、もう一度絶品の立ち回りを見せて欲しいのだけれど・・・。


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「ねこまど将棋まつり2024」に行った。

今日の午後は大崎に行った。

目的は「ねこまど将棋まつり2024」というイベントに行く為。
このイベントは昨日と今日の2日間行われるもので、今日はプロ棋士同士の公開対局、棋士のトークイベント、飛び入り参加可能な将棋大会などが行われた。

公開対局は、藤井猛九段vs山本博志五段だった。
二人ともマイクを持ちながら「こういう状況なのでこう指します」「ここは難しいです」などと本心を語りながら、1手20秒以内に指すというなかなかハードな内容。
プロ棋士はこういうこと考えながら指すのだなあ、と面白く見させてもらった。

その後は将棋大会に参加。
ABEMAトーナメントと同じ「持ち時間5分、1手指したら5秒増える」というルールでの8人のトーナメント。
私は2連勝して決勝まで進んだが、決勝で負け。勝ち筋はあったはずだが、持ち時間が短い中で見つけられなかった・・・。でも、リアルに盤駒を使っての対局はかなり久々で、とても楽しかった。

最後は、公開対局の2人に戸辺誠七段を加えてのトークショー。
3人とも振り飛車党なので、振り飛車の話題で盛り上がる。トークはめちゃくちゃ面白くて、あっという間の40分だった。

イベント会場には結局3時間くらい滞在したが、本当にあっという間だった。
また来年も開催してもらいたいです。
て言うか、これ以外でももっと将棋イベントは開催して欲しいなあ・・・。


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王位戦第3局。

今日、会社を出た時点で新橋は小雨だったが、田端に着いたら超土砂降り。

待ってどうにかなる気もしないので、土砂降りの中歩いて帰る。途中、足首まで水が浸かるような水たまりの中を突き進んでどうにか帰宅。マジで疲れた・・・。

今日は王位戦第3局2日目。
藤井王位(とその他六冠)と渡辺九段挑戦者で、勝った方が2勝1敗になる一局。

結果は藤井の勝利。

先手番の藤井が角換わり(という戦法名です)を選択し、渡辺がそれに乗る。そして後手番の渡辺が意表をつく速攻を仕掛けると、藤井が長考に沈む。結局、持ち時間3時間10分+昼食休憩1時間を消費して着手。正直、候補手はいろいろあり、どれを指しても一局だとは思ったが、こういう局面で真理を求めるのが藤井らしいとは思った。
そしてお互いに攻め合う激しい展開となって迎えた終盤、渡辺が藤井の王にどう攻めるかが焦点だったが、ここで渡辺が間違えて藤井が優勢に。最後は長手数の連続王手で一気に詰ました。

いやもう本当に、序盤から中盤にかけての渡辺の指し回しは見事な一言だった。
「先手番の藤井の角換わり」に対して後手番ながら積極的に仕掛けて、互角以上の形勢で終盤戦に持ち込むということができる棋士はほとんどいないと思う。

ただ、結局は終盤力の差で藤井が勝ってしまうんだよなあ・・・。

でも、まだ藤井の2勝1敗である。
次の第4局で先手番の渡辺がきっちりキープできればまだ全くわからない。

正直、今回の王位戦がここまで面白くなるとは思ってませんでした(笑)。


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王座戦挑戦者決定戦。

今日は朝から東海道新幹線が止まったり、アメリカのバイデン大統領が大統領選から撤退を決めたりと、世間的には慌ただしい一日。


しかし、そんなことよりも大事なのは今日行われた王座戦の挑戦者決定戦の羽生九段vs永瀬九段。

結果は永瀬の勝利。

後手の永瀬が序盤から角換わり(という戦法名です)を拒否して雁木(という囲いの名前です)に組む。
それに対して羽生は速攻を仕掛けるが、永瀬が自陣から金を繰り出して手厚く守る。その後も永瀬はじりじりと羽生陣に圧力をかけていって押し切った。

これは永瀬らしい手厚い指し回しがうまく決まった一局だった。
まあ、終盤で少しもたつくところはあったが、それも永瀬らしさではある。

これで藤井王座(とその他六冠)に挑戦するのは永瀬に決まった。
昨年藤井に王座を奪われて八冠を達成されたわけだが、すぐにリベンジの舞台を作り上げたのはさすがである。
その王座戦第1局は9月4日。
少し間が空くのは、7月末から8月にかけて王位戦の第3〜5局が行われるから。もしも王位戦が第6局以降までもつれると、藤井は王位戦&王座戦のダブルタイトル戦になる。
永瀬としては、渡辺(王位戦挑戦者)に頑張ってもらいたいだろうなあ。


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王位戦第2局。

今日は午前中は出社して、会社の近くの眼科で緑内障の定期検診。
今回も眼圧などで問題は無く、とりあえず一安心。
そして12時になった時点で帰宅して、午後からは在宅勤務。
その後、14時に学校に行って長男&次男の保護者面談。この話はそのうち書く。
そんなこんなで慌ただしい一日だった。仕事はたいしてしていないが(笑)。

今日は王位戦第2局2日目。
藤井王位(とその他六冠)が勝って連勝スタートとするか、渡辺九段挑戦者が勝って1勝1敗のタイに持ち込むかという一局。

結果は渡辺の勝利。

先手番の渡辺が相掛かり(という戦法名です)に誘導し、早い時点で前例の無い展開に持ち込む。ちなみに相掛かりは前例の無い展開になりやすく、地力が問われる戦法と思って下さい。
中盤で渡辺が自陣に角を打ったのが思いのほか効果があり、渡辺が優勢になる。その後も渡辺の指し手は正確で、藤井が「逆転する為の罠」を仕掛けることもできず、藤井の投了となった。

これは渡辺の完勝と言っていい。
おそらく、藤井にチャンスは1回も訪れなかったと思う。こういう「難解な中盤の将棋」で藤井が競り負けたというのは結構珍しい気がする。もしかしたら、渡辺完全復活なのかもしれない。

というわけで、1勝1敗のタイになった。
前局の第1局もほとんど渡辺勝利だったわけで、ここまでの2局は渡辺が圧倒していると言ってもいいくらいである。
さて次の第3局は藤井の先手番になる。後手番の渡辺は、当然ながら様々な策をめぐらしてくるだろう。
第3局が行われる30・31日が今からすっごく楽しみです。

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王位戦第1局。

今日は都知事選挙の日。

もちろん小池百合子に投票し、無事に勝った模様。東京の平和は守られた、と思う。

今日は王位戦第1局2日目。
藤井王位(とその他六冠)に渡辺九段が挑む七番勝負である。
渡辺は昨年藤井にタイトルを奪われまくったが、ようやく復調してタイトル挑戦にまでこぎつけた。こうやって復調できるのがトップ棋士の証だと思う。

その第1局は指し直しの末、藤井の勝利。

後手番の渡辺が角換わり(という戦法名です)を拒否して右玉に構えて徹底防戦の構え。藤井はどうにかして攻め込もうとするが、渡辺の隙の無い構えを攻め込めず、結局千日手(同一局面を繰り返すこと。先手後手を入れ替えて指し直しになる)となった。
指し直し局は先手番の渡辺が相掛かり(という戦法名です)を選択。渡辺が駒損しながらも竜を作って攻め込み優勢になり、最終盤で「少し難しいが、あとは渡辺が藤井玉をちゃんと詰ませれば勝ち」というところまで追い込むが、

渡辺が寄せ間違える。

これで一気に逆転。しかし、藤井もその後間違えて、一瞬だけ渡辺が再逆転したがまた間違えて完全に終了。
最後は渡辺が藤井玉に攻め込むが、少し足りずに投了。

いやあああああ、これは渡辺は悔しくて眠れない負け方。
何しろ「正しく王手を続けられれば勝ち」だったのだから。
渡辺としては、藤井相手の後手番で、うまく千日手に誘導して先手番を奪い、先手番の優位を生かした将棋で勝勢まで行くという、文句無しの展開だった。

でも、最後に勝つのは藤井なんだよなあ・・・。

将棋の恐ろしさを思い知った一局でした。


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