将棋

達人戦の表彰式。

今日は4連休明けの仕事で、しかも出社。
そして朝の山手線はよくわからんが超混んでた。昨日ほどの寒さではなかったのがせめてもの救いだった。

今日は特に何も無い一日だったので、先週末に行われた将棋の達人戦の話。
日曜日にはネットでも取り上げられていたらしいが、気付かなかったので今更ながら書く。
↑あと、上の写真は現地観戦した時のもので、羽生vs深浦での羽生入場時。これくらいの近さで観戦できたのですよ。

土曜日にこのブログでも書いたが、今回の優勝は羽生九段だった。
さて、決勝戦の後に表彰式を行うわけだが、そこで“事件”が起きた。

司会が「プレゼンターの羽生会長、ご登壇ください」と言ったのである。

ここで会場が笑いに包まれる。
だって「優勝して表彰状をもらう棋士」が羽生なのに、プレゼンターも羽生なのだから。

その後、羽生は「会長として」達人戦の感想を述べた後に一度降壇し、すぐに「優勝した羽生九段、ご登壇ください」と言われ、立川のゆるキャラと一緒に登場。めちゃくちゃシュールな状況だった。
そして、自分の名前が書かれた表彰状を読み上げ、自分で受け取るポーズを取り、これまた笑いを誘う。
羽生のノリの良さが炸裂した表彰式だった。この表彰式は、YouTubeでも動画があるので、よかったら探してみて下さい。

さて、こうなると気になるのは来年以降の対応。
普通に考えたら「羽生が優勝した時のことを考えて、誰か他の人にプレゼンターを務めてもらう」という対応を考えるべき。しかし、今回の件はネットやテレビでも取り上げられたので、来年も羽生が優勝した時に別の人がプレゼンターで登場したら場が白けてしまう可能性もある。て言うか私ががっかりする(笑)。
なので、できればこのまま「プレゼンターは羽生会長」で通して欲しいと思います。

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達人戦決着。

今日は午前中は長男と一緒に、文京区主催の「科学教室」に参加した。

これは抽選に当選すれば参加できる、無料の科学教室。今日は「燃焼実験」だった。ろうそくを燃やして、ビンを被せて火が消えるのを見たり、芯のないろうそくに火をつけたらどうなるか(→ろうが溶けるだけで火はつかない)などの実験をしていた。長男はそこそこ楽しんでいた模様。これで理科に興味を持ってくれたら嬉しいのだけど。
将棋の話。
今日は昨日観戦した将棋の達人戦の準決勝と決勝が一気に行われた。
結果は準決勝で森内九段、決勝で丸山九段を破った羽生九段が優勝した。

まあ、順当な結果ではある。
羽生は先日行われた王将戦挑戦者決定リーグで永瀬九段に勝っていて、「年代とか関係無しに棋士全体」でもトップクラスの棋士。
もちろん、今日倒した森内、丸山も弱くはないのだが、羽生相手では少し厳しかったか。

さて、この達人戦。
出場資格が「4月1日時点で50歳」なので、「来年から参加できる棋士」がいる。
来年該当するのは、タイトル経験者では木村九段、三浦九段ぐらい。
・・・これは、来年も羽生が優勝候補筆頭ににりそうだなあ・・・。


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達人戦を生観戦する。

今日は4連休2日目。

しかし平日なので、スーツを着て朝から外出。

そして向かった先は立川。
将棋の達人戦の公開対局を生観戦するためである。

この「達人戦」は今年から始まった公式戦で、出場資格は「4月1日時点で50歳以上の現役棋士」。
身も蓋もない言い方をすれば、「タイトル戦に縁の無いおじさん棋士の救済棋戦」である。

そして今日はその達人戦の準々決勝全4局を全て生観戦できるという贅沢な一日なのですよ。
その対局は対局順に下記4局。
森内九段vs阿部九段。
羽生九段vs深浦九段。
谷川十七世名人vs丸山九段。
佐藤(康)九段vs藤井(猛)九段。
阿部以外はタイトル獲得経験者という豪華なメンバー。

私は第1・2局を観戦し、それぞれ森内と羽生の勝利。
「永世名人資格者(名人を5期以上保持した棋士)」の貫禄を見せた形。

さて、その公開対局だが、かなり近くで見ることができた。
対局者が真剣に指す姿を見ることができるだけでも嬉しいが、その対局者が羽生や森内というのは、長年の将棋ファンにとっては最高すぎる。

会場はかなりの人が入っていて、イベントとしては成功だったのではないだろうか。
来年以降もこの公開対局は続けて欲しいです。


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竜王戦第4局。

今日の東京は一日中くもり空。そして寒い。

ただ、本来11月というのはこういうものだとは思う。

今日は特に予定は無かったが、私以外の家族がみんな体調が優れないのでどこに出掛けるわけでもなくダラダラ過ごした。
というわけで、時々ABEMAで観戦した竜王戦の話。

今日は竜王戦第4局2日目。
藤井竜王(その他七冠)が勝ってストレート防衛を決めるか、伊藤七段挑戦者が勝って一矢報いるかという一局。

結果は藤井の勝利。

藤井が得意とする角換わり(という戦法名です)に伊藤が応じて、伊藤は右玉(という囲いです)に構える。
序盤はお互いに研究手順のようでバンバン進む。そして中盤に入ってから長考しまくるというよくある流れ。その中で藤井の攻め方が少し疑問で、伊藤に形勢が傾いたか?というのが昨日までの話。
しかし今日になり、数手進んだところで伊藤にミスが出て形勢逆転。そのまま藤井優勢のまま終盤に入り、最後は37手詰め(19手連続王手で一気に詰みまで持って行くこと)で寄せ切った。

伊藤は昨日時点での優勢があっさり覆されたのが厳しかった。厳しい言い方になるが、読みの精度が甘いんだろうなあ・・・。
そして、最後の37手詰めは圧巻の一言。正直、無理やり詰まさなくても勝てた気はするのだが、「詰みがあるなら詰ます」というのはカッコよすぎる。さすが藤井、としか言いようがない。

というわけで藤井が4連勝のストレート防衛を決めた。
終わってみると、持ち時間が長い将棋では、伊藤ではまだ力不足なのだなということはよくわかった。
とは言え、伊藤もまだ21歳。まだまだ強くなる余地はある。
今回のストレート負けを糧にして、また藤井が持つタイトルに挑戦して欲しいと思います。


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竜王戦第3局。

先ほども書いたが、今日は竜王戦第3局2日目。

藤井竜王(とその他七冠)が勝って防衛に王手をかけるか、伊藤七段挑戦者が勝って巻き返すかという一局。

結果は藤井の勝利。

相掛かり(という戦法名です)から、お互いに攻撃的な指し方を見せて激しい展開に。終盤に入り、伊藤が藤井の玉に迫るが、藤井がきっちり受けて手番を握るとそこから一気に寄せ切った。

本局も、伊藤に致命的なミスは無かったと思う。強いて言えば「もう少し強気に攻め込んだ方がよかった」のかもしれないが、藤井相手に「なんとかなるっしょ」で攻め込んで幸せになれるわけないからなあ・・・。

というわけで藤井が3連勝となり、竜王防衛に王手をかけた。
しかも次の第4局は藤井の先手番。
・・・まあ、4タテで終わるだろうなあ・・・。


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竜王戦第2局。

今日は竜王戦第2局2日目。

藤井竜王(その他七冠)が勝って開幕2連勝とするか、伊藤七段挑戦者が勝ってタイに持ち込むかという一局。

結果は藤井の勝利。

先手番の藤井の角換わり(という戦法名です)を伊藤が堂々と受けて立ち、先手番の藤井が先攻する。これに対して伊藤も反撃し、難解な中盤戦に思えたが、藤井が駒損覚悟で攻めたのが強烈で、一気に押し込む。伊藤も持ち時間を使い切るまで考えて反撃するが届かず、藤井が押し切った。

伊藤にミスらしいミスは無かったと思うのだが、それ以上に藤井の指し手が正確過ぎた。形勢がじわじわ開いていくのが見ていて切なかった。

これで藤井が2連勝。
竜王防衛にまた一歩近付いた。
次の第3局は伊藤の先手番。
頼む、なんとか意地を見せて欲しい・・・。


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王座戦第4局。

今日は王座戦第4局。

藤井七冠挑戦者が勝って王座奪取&八冠達成を決めるか、永瀬王座が勝って最終局に持ち込むかという一局。

勝ったのは藤井。

角換わり(という戦法名です)から、先手番の永瀬が速攻を仕掛け、それに対して藤井が長考に沈む。午前中では、藤井が2時間近く持ち時間を消費したのに対し、永瀬が5分しか使っていないという状況もあった。
その後は永瀬がじわじわと押し込む形になり優勢を築く。しかし藤井も決め手を与えないまま終盤に突入すると、お互いに時間が無い中で疑問手が何度か出て形勢は二転三転。そして、最後の最後で永瀬に大悪手が出て、藤井に勝利が転がり込んだ。

第3局もそうだったが、永瀬のプランはほぼ完璧だった。「藤井に勝つにはこれしかない」というプラン(自分の研究のレールに乗せて、形勢も持ち時間でも優位に立つ)はできていた。
しかし、最後の最後で間違えてしまうんだよなあ・・・。実にもったいない負け方だった。

というわけで藤井が王座を奪取し、八冠独占を達成した。
ただ、今回の王座戦は、挑戦者決定トーナメントでの村田六段や豊島九段との一局、そして五番勝負での第3・4局と、絶体絶命レベルの劣勢からの逆転勝ちが多かった。そういう意味では「盤石での王座奪取」ではなかったと思う。
まあ、そんな状況でも最後に勝ってしまうあたり、「持っている」ということなのだろう。

さてこうなると気になるのは「ほんとマジで誰が藤井止めるの?」という話。
現時点ではなんだかんだで今回追い詰めた永瀬が有力なのかもしれないが、誰か若手で台頭してもらわないと盛り上がり的に困るなあ、とは思う。

最後に。
藤井八冠誕生おめでとうございます。
まさか、羽生以来の「タイトル全部独占」が見られるとは思わなかったよ・・・。


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竜王戦第1局。

今日は次男の運動会の後は、奥さんと次男は新潟に10日(火)まで帰省。

長男は塾のテストがあり、そもそも新潟に行きたくない(行ってもたいして遊べない)ということもあって東京に残る。
そんなわけで、長男と二人で過ごす3連休です。

さて今日は竜王戦第1局2日目。
藤井七冠に20歳(藤井と同学年)の伊藤七段が挑む七番勝負である。ちなみに伊藤は初のタイトル戦。「20歳で竜王戦挑戦」って、本来なら超エリートのはずなのだけど、次元の違う人がいるからなあ・・・。

その第1局は藤井が勝利。

先手番の伊藤が相掛かり(という戦法名です)から後手番の藤井が先に仕掛ける。そこの対応で伊藤が「少し」誤り、藤井が優勢に。そしてそこから徐々に差を広げ、伊藤にチャンスらしいチャンスを与えずに押し切った。

いや、これは「藤井強え」としか言いようがない。
伊藤のミスは序盤にあった一手だけだと思ったが、それだけで差がつくかあ、とは思った。

というわけでまずは藤井が1勝。
しかも後手番で勝ったというのが大きい。
次の第2局は藤井の先手番なので、ここを順当に藤井が勝ってしまうと伊藤としては厳しい展開になってしまう。
次の第2局は、伊藤にとっては早くも正念場ですな。


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王座戦第3局。

今日は王座戦第3局。

永瀬王座が勝って防衛に王手をかけるか、藤井七冠挑戦者が勝って奪取に王手をかけるかという一局。

結果は藤井の勝利。

後手番の永瀬が雁木囲いに組むかと思ったら、囲いもしないで藤井陣に攻め込むという思い切った作戦に。これが功を奏して、永瀬がかなりの優勢な状態で終盤を迎える。しかし、藤井が飛車を打って王手をかけ、これに正しく対応すれば永瀬の優位がキープされていたが、秒読みに追われた永瀬が痛恨の悪手。これで形勢が一発で逆転してしまい、その後は藤井がきっちり寄せ切った。

これは永瀬にとっては悔し過ぎる敗戦。
先手番の藤井に対してうまく立ち回って優勢を築き、勝利まであと数歩のところまでいったんだけどなあ・・・。

これで藤井が2勝1敗とし、王座奪取&八冠達成に王手をかけた。
ただ、次は永瀬の先手番である。
今日の敗戦は痛恨ではあるが、切り替えて第4局に臨んで欲しいと思います。


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王座戦第2局。

今日は王座戦第2局。

永瀬王座が勝って防衛に王手をかけるか、藤井七冠挑戦者が勝って1勝1敗のタイに戻すかという一局。

結果は藤井の勝利。

角換わり(という戦法名です)から、後手番の藤井が定跡形を外して右玉(飛車の方に囲いを作る、奇策気味の作戦)に組む。そして中盤からは藤井の攻め、永瀬の守りという感じで難解な展開が続く。
しかし、両者持ち時間が無くなった終盤で永瀬に緩手が出て藤井が優勢に。ただ、そこから永瀬が執念のクソ粘りを見せて、手数は200手を超える大熱戦に。
それでも最後は藤井が長手数の即詰みに打ち取り、長い対局に終止符を打った。

本局も終盤まで形勢が大きく傾かない好勝負だった。永瀬も充分チャンスはあったと思う。

さてこれで1勝1敗となり、改めて三番勝負の形になった。
ここまでの2局を見ると、この後どうなるかは全く読めない。正直、永瀬は頑張っていると思う。
この後もかなり楽しみです。


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